2016年11月4日

車の試乗の旅

8年落ち BMW E87 120i から買い換える。はじめて自分で買ったクルマ。
この車なんら不満は無いんだよ。なんとFR。2リッター4気筒NAで156psくらい発生するなめらかなエンジン。カタログ数値どおりの燃費。信頼のトルコン6AT。電動じゃなく油圧パワステ、しかもかなり重めの味付けのステアリング。ボディの剛性感からくる安心感。高速道路ではいくらスピードを出しても安定してる。硬めながらもしっかり路面を掴む足。弱アンダーからすこし踏み込むと前輪と後輪が同じ軌跡を描く感覚の楽しすぎるコーナリング性能。夜はアンバー色LEDに統一されたインテリア。最高じゃないか。人を選ぶであろう特徴的なエクステリアも個人的には大好物。死ぬほど均整の取れたプロポーションだと思う。まさに理想の女性に出会った感覚ですよ。ハッチバックなので実用性も十分。完璧すぎる!!

外車は維持費はかからんけど、修理費が5年経過したあたりから年間数十万出て行ってる。
次の1年点検のときに修理費が約80万円かかる見込み。ついでに夏タイヤ冬タイヤともに交換時期がきてて、ランフラットタイヤのため16万×2。1年点検に出せば発覚してない要修理箇所も出てくるだろうし、トータルで120はかかっちゃうかも?ひゃー。

車自体は心底気に入ってる、けど年式や走行距離と修理費を見比べてみると買い換えが現実的。むむー。なんか悔しい。


次はBMWの3シリーズ!といきたいところ。残念ながら以前とは生活環境がだいぶ変わり、車にお金をかけられない状況!世知辛い!!
予算は300万円未満でなるべく安く!となると輸入車Bセグメント車か国産Cセグ車かな?車検はたっぷり残ってるので納車は急がない。
各社の各車を試乗してみるよ。

条件
ドアは4枚以上。
ATでもいいけど、設定があればMTも検討。
充実装備は要らない。絶対欲しいのはETCと専用フロアマットくらい。
ガソリン車がいい。燃費はまったく気にしない。
ハイブリッド嫌い。
SUVやミニバンは嫌だ。


さて、各メーカー目星をつけて、試乗しにいきますか。

BMW F20 118i Style
3,570,000円
予算オーバーだけど一応検討リスト入り。
E87のタレ目フェイスが心底気に入ってるが、モデルチェンジ後F20の顔は気に入らない。
E87の落ち着いたインテリアと違って、F20のなんだかごちゃついたインテリアも気に入らない。そもそも予算オーバーなのでパス。

BMW Mini One 5 door
2,550,000円
5ドアMINIにはMTの設定が無し。残念。
Cooper S のターボはすごい気持ちよかった!
乗り味はBMWそのもの。いまのE87と同じ傾向。不満なし。
インテリアもエクステリアもかわいいね。凝りすぎ感もあるけど、このクルマのキャラクターから考えるとちょうどいいでしょう。
基本値引きなし。Cooperがいいけど、予算を考えるとONEになる。うーん正直いってONEは微妙。

VW Polo TSI Comfortline
2,269,000円
WRCで良いイメージがあったけど、WRC撤退とか!
ベース車は意外と安っぽい。乗り心地もドイツ車っぽくない。要らない。

VW Golf TSI Comfortline
2,809,000円
ふつう。ふつーの乗用車。なんといっても普通。普通すぎるところが不満。
1.2ターボエンジンは全然パワー感無い。エンジン以外はいい。ドイツ車の足はいいね。
オプションを乗せなければ乗り出し300万と意外と安い。押し付けてこない営業も印象いい。

Peugeot 208 Style 5MT
1,990,000円
MTモデルがある!そして安い。
しかしMTは1.2リッターノンダーボ。さすがにMTの試乗車は無かった。
すごいステアリングの直径が330mmくらいと小さい!
そして、ステアリングのうえにメーター類がくる。新しい。
インテリアも落ち着いててよい。シートがすごい良い。
199万円のモデルはほんと好き物向けだと思うので、実際買うならグレードは238万円のAllureかな。ターボ付きになる。
しかしね、運転が軽い。たしかに足回りは悪く無いんだけどドライビングは楽しくない。この車はステアリングはチルトでめいっぱい下にして、シートの座面は高めにし、ゆったりした姿勢で運転するのがたぶん正解でしょう。確かに運転はしやすい。フロントもリアも見切りがいい。ほんと女子向けっすね。連れが心底気に入ってました。

Mazda Axela Sport 15S
1,922,400円
国産ならこれだね。MTもある。
むむむ、理由はわからないが運転楽しいぞ!
内装も思ったよりかなり良い!さすがにBMWの内装のような「見た目で感じるインテリアの重厚さ」は無いにしても、運転席に納まったときの囲まれ感、なかなかのものです。FR車みたいな内装すね。

Mazda Atenza
2,764,800円~
これはFR化する噂があるのでいまは保留。今回買う車が走行距離のびたあたりにはFR化後のマイチェンしたモデルがでているだろうから、そのときに改めて検討しよう。


候補は以上です。カタログ並べて比較検討するぞ!
2016年9月26日

Weraの六角レンチ

10年以上使ってる手持ちの六角レンチのカドがなんだかだんだん丸くなっきてて、ついに固く締まってたボルトをナメた。あぁもう!


Wera ボールポイント六角棒スパナセット 7ピース 05022100001 を手にいれた!
ウェラじゃなくヴェラ。面接触のヘックスレンチ。面接触はボックスレンチで既に使ってるけど、安心感が違うよね。

ナメた六角穴ボルトがまったく不安なく取り外せた。すげーわWera!新品ボルトにつかってみたら、トルクをかけたときの安心感が違う!すげーわWera!!

9本組みレインボーカラーとだいぶ迷ったあげく、使い慣れたスタンダードな形状のWeraにした。
M8キャップボルト(6mmレンチ)より大きいのは使う機会がなさげ。ぼくは人生で1回だけM12を回すのに10mmレンチを使ったくらい。
2016年9月6日

[OSW] 標準的パーツリストまとめ

※2017/5追記
もう少しシンプルなパーツリストを作りました。
Groovy Clutch: [OSW] 推奨パーツリスト
※追記ここまで


"Open Sim Wheel" 通称OSW、ほんとにいいものです。
そんなOSWはいろんなパーツの組み合わせ。といっても難しくなく、自作PCみたいな感覚です。
結局何を揃えればいいのかわかりにくいので、標準的な構成パーツをリストアップしてみるよ。

※PCD70のmomo穴にするまでに必要なパーツリスト。ステアリングは別途好きなものを用意する必要あり。


■部品を個別に集めてDIYする場合のパーツリスト

◇サーボモーター
MiGE Servo Motor
Hang Zhou Mige Electric CO., ltd の担当者あてに英語で直接メールで見積依頼、オーダーする。Paypal支払いが楽。連絡先は、各自検索してください。iRacingのフォーラムや、OSW構築ガイド系の海外サイトにのってます。
・small(20Nm)は 130ST-M10010
・big(30Nm)は 130ST-M15015
このどちらかから選ぶと情報が多いので、構築のとき迷わないかと。
フツーはsmallで十分。
エンコーダーは 2500ppr 5000ppr 10000ppr から選べる。PCシム用途では2500pprでも十分なので、2500でいいんじゃないでしょうか。2500に+$100で5000ppr。さらに+$50くらいで10000pprにするもよし。
power cable と encoder cable も必要なので一緒に買っといてください。
つまり、こんな感じで見積もり依頼&発注。
1x MiGE 130ST-M10010 (With Cable and 5,000 PPR encoder, Without key-way)
smallで送料や手数料などいれて$300くらい。bigで+100くらいかな。時期によって値段が変わるみたいです。

◇制御回り
Granite Devides
コスト重視のSmallMige構成の場合は
・SimuCUBE + IONI Pro + 320W SimuCUBE case kit
€407.00+送料€35.20
BigMige構成又はSmallで出力に余裕が欲しい場合又は将来的にハイスペックサーボモーターに買い換えるかもしれない人は
・SimuCUBE + IONI Pro HC + 480W/720W SimuCUBE case kit
€437.00+送料€31.73
(大きいケースのほうが送料安いのはなぜだろう。。。)
(IONIはsmallならProでも出力足りるけど、Proは旧スペック基板のため予算が許せばProHCにしといたほうがいいと思うよ。)

◇電源
Graniteでなぜ電源を一緒に買わないかというと、電源を一緒に買うと送料が170~180ユーロくらいのUPSしか選べなくなる。ので電源は同じものを別途購入が賢い。Mean Well電源はMouser.jpから買うと送料無料。
RSP-320-48 320W 6,200円 (small向け)
NDR-480-48 480W 11,800円 (smallでフルパワー連続出力 or big向け)
SDR-480-48 480Wだけど数秒間720W 17,500円 (bigフルパワー出す人向け)
ケースと予算に合わせて選んでね。
もちろんケースはGDから買わずにPCケースを流用したりして自作してもいいし、バラックで組んでもいい。電源は48V直流電源で出力が足りるならどんなメーカーでも構わない。

◇モーターマウントとブッシュ
Ascher Racing
MiGE Mounting Bracket
servo clamping set + 70mm adapter (22mm)
送料いれて€89

◇電子部品など
電子部品屋でだいたい揃う。リンク先はパーツの一例。

Simucube case kit に付属するもの
電源インレット 200円 (ケースレイアウトによりスイッチ無しインレット+別途スイッチでも可)
・1.25mm^2以上の太さのケーブル 2mくらい、インレット~PSU間と、PSU~SimuCUBE間に使う。色分けするのもいいかもね。
Y型圧着端子3mm幅くらい 10個100円くらい PSU筐体へのアース接続用

kitに付属しないもの
3P電源コード 300円(自宅のコンセントに合わせて2Pや3Pを選ぶ。アースがとれる環境ならアースとれるコードを推奨。)
D-sub DB15オスコネクタ 50円(エンコーダーケーブル接続用。映像用とは違う、ピン2列タイプ。)
DB15ハウジング 100円
非常停止スイッチ 500円
・非常停止スイッチ用の配線 細いものでも可。2芯シールド無しを3mくらい
計1,500~2,000円

あればうれしい
・熱収縮チューブ(DB15コネクタ内のハンダ付けした箇所など)
・MiniUSBケーブル(simucubeに1本付属するけど、もう1本あったほうが設定時に楽できる。)

工具
・ハンダごてとハンダ(DB15コネクタ取り付け)
・ワイヤーストリッパー
・マイナスドライバー(simucube基板のユーロコネクタに)
・プラスドライバー
・六角レンチ

パーツ選定、ほんとめんどくさいっすね!!
コスト重視small構成で、300ドル+531ユーロ+8000円てとこですね。ドル102円ユーロ115円計算で合計92,000円くらい?CSWv2にちょっと足したくらいじゃないか!安い!!


■オールインワンパッケージ
SimuCUBE based OSW kit with CM110 case
SimuCUBE based OSW kit with Acrylic case
€899~ + 送料€125
上記のパーツは、これ買うだけで揃う。一番楽。3P電源コードだけは日本国内用のものを別途購入。
もろもろの工具がなかったり工作苦手ならこれでもいいと思います。


■残りの作業
あとはMiGEマウントをどう自分のコクピットに設置するか考える。SUSフレームに直接固定できる構造が頑丈でいいかもしれない。
ペダルは別途用意する必要があるけど、OSWに行くような人は単体ペダルを既に持ってますよね。

そして一番の問題がステアリング。
市販の実車ステアリングのみでよければ、MOMO穴のやつはそのまま取り付け可能。
パドルやステアリングスイッチやシフトライトインジケータなどすべて欲しい場合はFanatecリム流用がいい。
実車ステアリング派の方々のためにDIYのヒント置いときますね。
Ascherパドル
Ascherパドルマウント
Ascherボタンプレートパドル付き
実車レプリカステアリングの製作も楽しいみたいですよ。
他にはクイックリリースをつけるもよし。ボスを延長するもよし。サーボを吊り設置するもよし。好きなだけカスタマイズしてください!


あとは SimuCUBE - Granite Devices Knowledge Wiki を見ながら組立て、初期設定しましょう。
2016年9月5日

USBカールコードを製作した

OSW関連のちょっと小ネタ。

レースカーのステアリングスイッチ類は、カールコード(英語圏ではコイルドケーブル "coiled cable" と呼ぶ)で車体に接続してる。切れ角の多い車では軸に1回転くらい巻きつけてから接続する。
そこで、ぼくのレーシングシミュレーター環境でも同じようにUSBカールコード接続してるわけ。
しかしロックtoロックを1080度にしてアラビアンドリフトで遊んでたら、今使ってるカールコード(コイル部の長さ25cm、伸びきらない程度に伸ばして2mくらい)だと、ケーブルがすっぽ抜けて、ステアリングの回転と一緒にUSB端子がブンブン振り回され始めたではありませんか!これは危険!!レースカーはここまでステアリング回転しないしな!
他にもoswが暴れてエマージェンシースイッチ押したとき、ステアリングに回転が残っていると慣性でどこまでもぐるぐる廻る。あぶねー。

で、長いコイルケーブルを使えばいいんじゃないかと思ったけど、USBカールコードの長いやつって需要がないのか売ってない。
カールしてる普通の電線にコネクタつけようとしても、4芯シールド付きケーブルは見つからない。
しょうがないので、ネットで見つけた方法でDIY、つまりストレートのケーブルを巻くことにした。だいたいみんな棒に巻いて、ヒートガンか熱湯であたためて、氷水で急冷してる。熱湯プランでやってみよう。

5mのストレートUSBケーブルを調達。巻き芯を棒にすると鍋に全体が入らず均等に暖められないので、直径8mmのゴム丸ひもに巻いた。内径10mmで仕上げたいんだけど、完成後ちょっと緩むらしいので8mm。粘着テープ固定だと糊が残るため、写真のようにUSBケーブルの端はゴム紐を結んで固定。芯がゴム紐だからこそできる芸当。われながら賢い。
巻くときは、USBケーブルを捻らないように巻く。捻れてると完成後にそこで変な形が付く。さらに、ゴム紐を巻きと逆方向に軽くねじりながら巻くといい。そうすると巻いた後も緩まない。巻きに隙間ができたら、ゴム紐をすこし引っ張ればいい。巻き終わったあとも引っ張ったり捻ったりすれば巻きムラを解消できる。

暖める温度は90℃(*1)くらいを狙う。ま、100℃からで大丈夫でしょ。おかーさんに見つからないように隠れて鍋を使うか、100円ショップで鍋買ってきましょ。鍋で湯を沸かし、熱湯に突っ込む。沸騰しているお湯に入れると危ないし、暑い鍋底に触れて皮膜が融けると困るので、火は止めてから投入。融けないかもしれないが試してない。
ここでね、ネット上には温めて冷やすを繰り返すってあったんだけど、違うと思うんだよね。1回でいいからケーブルの芯までしっかり暖めて、それから冷やすといいと思うんだよね。しかし火を止めたお湯は冷めるので、温度が下がってきたかなーくらいでケーブルを取り出し、再沸騰させ火を止めケーブル投入を4回くらいやってみた。再沸騰させる間くらいじゃケーブルは冷めない。

そして氷水に突っ込んで冷やす。これも芯まで冷ましたいので、氷がとけたあとも1時間くらい放置してみた。
冷めたら水から引き上げ、水分拭き取り。
すぐに使いたいところだけど、ここでクローゼットの中のハンガーにぶら下げて3日ほど放置(*2)。

巻けた!しかしどうやっても巻きに隙間ができてスプリング状になる。キッチリ密着して巻けない。これはネットでカールコードDIYしてる人の画像を見てもだいたいそうなってる。不満。というかそもそもコイルケーブル製造工場でも隙間は多少できてる。

そこで逆巻きテクニック(*3)の登場ですよ!コイルケーブルの片方を何かに固定し、もう片方を電動ドリルの先端にテープで貼り付け、こんがらないよう注意しながら逆回転させる。

隙間が無くなった!しかし逆巻き前のほうが隙間はあれど均等に巻けてる感じだった。逆巻き後は巻き径に少しムラが発生。しかし実用的にはこっち。
5mストレートケーブルが、カール部60cm+コネクタ近くのストレート部20cmくらいの長さになったよ。長すぎた?こんなもんでしょ。完成品の内径は10mmと、計算通り。
目的達成しました!!!


*1 加熱温度90℃のソース:How It's Made - Retractile Cord (Vietsub) - YouTube
*2 3日放置のソース:カールコード製造工程! | 塩田電線株式会社 | 電線・電材・ケーブルのことなら (写真はリンク切れの模様)
*3 逆巻きのソース:上記2つ両方より
2016年8月27日

OMP Tecnica Evo Race Gloves

レーシングシミュレーター、フツーは素手でいいんだけど、グローブがあったほうがいろいろ操作しやすい。
OSWでは特にそう。操作のしやすさもあるんだけど、ケガの防止に必須でしょ。摩擦でヤケドしたりするよ。
そこで、ホームセンターで売ってる薄手の作業用革グローブを愛用してたんだけど、OSWにしたあたりからステアリングのトルクに耐えられず、グローブがステアリングと手の間で捩れるのが気になってきた。OSWのキックバックで親指の付け根が痛い。

ぼくの界隈のシムレーサーはリアルレーシンググローブをマジで使っている。みんなが使ってるのを某オフ会で借りて使ってみたら、たしかに良い!
滑らないのはもちろんだし、指を曲げた状態で縫製されているから握りこみやすいし、なによりフィット感がどれも素晴らしい。これは買わずにはいられない!買うぞ!

リアル志向なんだから、FIA公認モデルがいいね。
握り心地を考えると外縫い(縫い目が外側に出てるやつ)しか考えられない。

そこで選んでみたのがコレ。
OMP Tecnica Evo Race Gloves
外縫いでもお安い。そしてかっこいい。
demon-toolsは追跡なしなら送料£3.39とべらぼーに安い。暦の上で13日目でポストに届いたよ。

(写真のホワイトバランスずれてます。ちゃんと白い。)

さっそく装着!
フィット感でずれない!
軽く握っても滑らない!
長時間運転しても握力が疲れない!!
いい買い物した!!!

でも手袋したらスマホが反応しなくなった。(作業用手袋は薄手なせいか反応してた。)
よく考えたら運転中に操作する機会はいままで無かったし、ピットではスタイラスペンを使えばいいことに気が付いた。問題ないね。
2016年8月25日

Hello Gravel - Richard Burns Rally

Red Bull - 2016.4.29 | 『Richard Burns Rally』:今も続く人気の秘密 | Games
へー、すげーなー。
シムレーサーの間では事あるごとに話題になる、ラリーシミュレーターの最高峰"RBR"を、ついに導入してみようと思い立った。2004年のゲームだってさ。(Intel CPUでいうとNetburst時代!)しかし今だにコレを越えるラリーシムは出てないらしく、RBR以降に出た他のラリーシムっぽいやつは全部所詮"ゲーム"らしい。手厳しいな!
3画面3DVision環境のWindows10にインストールしてみよう。そのメモ。(1画面でも2Dでもだいたい共通。)

■ゲームインストールメディアを入手する
ebayでPC版RBRを探す。ディスクが白だったり青だったり赤だったりする。どれでもいいらしい。相場は送料いれて25~35英ポンドくらいでした。

■RBR本体のインストール
まずはインストール。インストールメディアDVDをPCに入れてautorunするメニューからインストール選んでも進まなかったので、インストールディスク内のsetup.exeを直接実行でいけた。
デフォルトの Program Files (x86) あたりに入れるとうまく動かないという情報が、世界中のRBR情報サイトどこを見ても書いてあるので、"C:\Games\Richard Burns Rally" にしてみた。

■開発元の公式パッチをあてる
v1.01 Patch
v1.02 Patch
を順番にあてる。(v1.02だけ入れればいーんじゃないの?と思って、ためしに2パターン作ってファイル比較してみたら順番にあてたほうにはfilter.rbzが入ってた。それ以外のファイルは同一。なので順番にあてるほうを採用。)

■バックアップとっとく
このバニラな状態で、インストール先フォルダまるごとバックアップしておくと、いろいろ弄って不具合でたときに戻すのが楽になる。
ここからが大変。インストールだけじゃ終わらない。古いゲームを遊ぶにはいろいろ手間がかかる。がんばる。


■設定を弄るときのTips
(1) iniファイルについて
各種設定で直接iniファイルを弄る場合、iniファイルが読み取り専用になってる場合が多いので、プロパティから読み取り専用チェックボックスを外してから編集する。編集後、読み取り専用は解除したまま使ってOK。
(2) rbzファイルについて
RBRインストールフォルダ内の.rbzファイルの実態はzipファイル。拡張子をzipにして展開することができる。そして、展開してフォルダになったままでもRBRが読み込むので再圧縮不要。rbzよりフォルダが優先して読み込まれるけど、わかりにくいのでrbzは削除した。元に戻したいときはバックアップから拾えばいいしね。
(3) datファイルについて
audio.datも圧縮ファイルみたいなもの。とはいってもzipじゃないので、専用のツール DATTool を使う。datをexeにD&Dすれば展開する。展開した"audio"フォルダ内の階層深くにある"Audio"フォルダを、RBRインストールフォルダ直下に置けば展開した状態のまま読み込んでくれる。


RBR FixUp pluginを入れる
RBRが対応する解像度リストが古くさいので、ワイドスクリーン解像度に対応させるためこれを入れる。他にもいろいろ不具合を解消してくれるらしい。
7zを展開してPluginsフォルダ内に置く。RBRをいったん起動すると FixUp.ini が生成される。特に編集不要。
adaptiveFFB=1 とするとFFBをよくするらしいが、描画がカクカクになったので0のまま。

■RBRの RichardBurnsRally.ini を編集する
うちは3画面環境。Fixupを入れたので解像度を1920x1080など手入力して反映させることができる。ちなみに3画面の場合はサイドディスプレイを自分側に折り曲げず一直線に配置し、1枚の大きなディスプレイとして表示させるのが自然。ベゼル補正後の数値を入れた。
弄った項目は次のとおり。
Fullscreen = false ※ここでfalseにし、FixUp.iniでfullscreenWindow=1にしとくとAlt+Tab切り替えしてブラックアウトする不具合が解消される。
RunIntro = false
RunStartup = false
XRes = 6020
YRes = 1080

■RBRの audio.ini を編集する
FixUp pluginのサポートスレッドにあった記述を反映させとく。サウンドクオリティが著しく良くなるらしい。よくわからんけど同時発音数の設定かな?
[OPTIONS::SOUNDS]
NumberChannels=64

■ペダルのデッドゾーン設定
デッドゾーン設定は市販ペダルには不要な作業かも。
BU0836Aでアナログ入力しているペダルのデッドゾーンと全開位置の設定は、DIViewでcalibrationする必要があった。ブレーキが圧力センサだと踏んでなくてもいくらか入力あるのよね。そのままだと常にブレーキ効いていて前に進めない。
ちなみに、RBRを起動して最初にするレーススタート前のカウントダウンのあたりで、各ペダルをそれぞれ一度軽く踏み込まないと全ペダル全開のままな仕様らしい。忘れるとブレーキかかってて進めない。これはそういう儀式だと思うことにする。
ちなみにDIViewを設定しても、iRacingはDIView関係なく生データを参照してるのでiRは何も変更しなくてもOK。

■RBRのin-game設定
Controls > Controller Setup から入力デバイスを設定。Accelerate and Brake は不要なのでDeleteキー押して解除。
Controls > Force Feedback の Autocenter Wheel を Off
Controls > Input Device > Steering > Axis > Filter Settings の Maximum Fade と Saturation Speed をゼロに。
Gears > Default Gears を Manual に。Gear Protection / Clutch Help を Off に。
Pacenotes > Pacenotes を Off に。これでバーチャルな矢印ポップアップがでない声だけペースノートに。渋い。こうあるべき。

■RBRの input.ini を編集する
ペダルを踏むと入力が減る、というように反転してたので、該当部分をtrueにする。
[Settings]
InvertSteeringAxis = false
InvertThrottleAxis = true
InvertBrakeAxis = true
InvertCombinedAxis = false
InvertHandbrakeAxis = true
InvertClutchAxis = true

■リアルFOVのためにcamhack入れる入れない
FOV設定とドライバー目線調整が目的。Windows10では dx8vb.dll の導入は不要でした。
camhackを起動したままRBRを起動して、キーボードのホットキーでFOVとAspectRatioをぐにぐに動かして調整。カメラ位置も調整できる。
調整したあとでも、RBRを遊ぶときは事前に起動して、走るときにホットキーを押す必要あり。
でも、縦横比がカッチリ決まらないし、fovもだいたいの感覚でしか合わせられない。つーかグラフィックの横伸ばしでfov弄ってるよねこれ。さらにラリースクールでお手本走行のカメラがずれるなど、いろいろいまいち納得いかないので別の方法でFOVを設定する。camhack大嫌い!もう使わない!削除。

■リアルFOVにする
そもそもリアルFOVとは、たとえば右60度の方向にあるオブジェクトは右60度の方向に表示されるべきなんだけど、ゲーム(レースシム含む)では画面サイズの問題だったりスピード感演出のためであったりして、右40度くらいに表示されたりと、画角が広めのFOV(カメラに例えると焦点距離が短いレンズ)になっていることが多い。それを是正するとクルマのヨーを正しく感じ取れるようになるし、なにより実車に乗ってる感に近づいて運転が格段に楽しくなる!

Cars\車種名\車種名.ini の中に、FOVを数値で設定できる項目がある。
8車種それぞれiniを弄る。視点ごとに設定セクションがあって、ドライバー視点は [Cam_internal]で設定。シム脳のぼくらはドライバー視点しか使わないよね。
[Cam_internal]
FOV = 0.787396
FOVの角度はラジアンで設定する。ラジアン=度×π÷180。3画面の場合、センター1枚分だけのfovを入力する。うちのセンター画面fovはディスプレイの横幅とディスプレイと目の距離を元に三角関数で正確に計算したところ、FOV = 0.787396 (45度くらいだね)になったのでそのように設定。これで3枚で100度ほど見える。ちなみにデフォルト値の1.308997は逆算すると75度。

FOVが正しくなったところで、頭の位置(カメラ位置)も調整。デフォルトだと座高が高すぎ。Posが視点カメラのx y z座標。画面内のステアリングがハンコンのステアリングと同じ場所にくるようにした。
3D Vision 環境なので、輻輳距離をそれっぽく調整。3Dグラスなしで見て、ディスプレイ上でダッシュボードが重なるようにした。
ちなみにこのini設定値はコース上でリスタートすれば反映されるので、確認のためにはRBRを起動しなおす必要なし。
他の設定値はよくわからん。Nearは、車を描画する距離らしい。車内グラフィックがディスプレイに届く前に途切れたら調整。
Targetはカメラの方向っぽい。その座標のほうを向くっぽい。
Upは何でしょーなー。未検証。

■ステアリングロックトゥトックを正しく設定する
RBRはデフォルトの Lock to Lock が504度らしい。
これに関しては
1 ハンコンは540度が自然だろ派(わりと多数派)
2 ハンコンは540度でincar setupを最大の792度だろ派
3 ハンコンは900度派
4 気にしたことなかった派
5 6 7......
などなど、様々な意見や主張がある。そんなのステアリングギア比の問題なので各自の好みでいいんだろうけどさ、ぼくとしては乗りやすいかどうかは関係なく、ステアリングを90度きったらシム内でも正確に90度切れててほしいわけ。実車がクイックなら、クイックのままでいいわけ。WRCカーは基本的に超クイックステアリング比(市販車が15:1くらいに対して11:1くらい)なので、そのまま操りたい!ただし、実車のトレーニング用とするならば自分の車に近づけるのは、マイカーに近いmodでやるならアリかもしんない。

うちのOSWの場合はMMosでRBRを遊ぶときだけ Steering Angle Rotation を504度に設定。そういえばMMosでLtoL設定バーのツマミじゃないとこをクリックすると504でも止まるのよね。RBRを意識しているとしか考えられない。
でもiRacingなどのシムは900度にしてるため、RBRするときだけ設定変更するの、微妙にめどい。
Fanatecなら500度のプロファイル作って保存しておくと誤差すくなくていいんじゃないかと思います。他のハンコンはよくわかりません。

■ステアリングの表示角度を正しくする
車中のグラフィックのステアリングが回転する角度がハンコンと合わない。120度くらいしか回転しない。気になるでしょ。
Misc.rbzの中身のLM_Driver.iniを弄る。
[Settings]
Max Steeringwheel degrees = 252
ステアリングセンターから片側までの回転角を入れる、ということで504度の半分の252。ハンコンと回転角度が完全に同期する。
ここは弄っても見た目だけの変更。クルマの動きには関係ない。
とか書いたくせに、次項目でハンドル非表示にしちゃう。

■ステアリング非表示
Cars\車種名\車種名.iniにこんな設定がある。
[i_steeringwheel]
Switch=true
trueにするとステアリングが描画されない。リアル志向はこっちのほうがうれしいかもね。(FOVやカメラ位置の調整中は表示させてたほうがドラポジの目安になるよ。)

■デジタルダッシュの位置を調整する
ハンコンのステアリングに表示がかぶって、シフトアップインジケータがちょうど見えない。困った。
Miscのなかのiniを編集する。横ピクセル6020なのでdigidash_6020.iniを作ったら違った。digidash.iniをいじっても反映されない。うちの環境では digidash_1280.ini が読み込まれてるみたい。調べたらfixupも関係しつつそういう仕様なのね。
赤くなる ― ― こんなシフトアップインジケータが、ハンコンのステアリングの輪の中ごしに見えるとこに持ってきた。警告灯がディスプレイから見切れるが問題ない。
; Hud position
515
835
大きいほうのdashが大きすぎたので、minidash_1280.iniのほうも設定しとく。
; Hud position
563
850
両方使った結果、最初はminiを使うことにした。
ちなみに1920x1080画面のposition 0,0は、左右を切り捨てて4:3相当(1440x1080)にしたときの0,0すなわち240,0だよ。
他のビミョーな表示ズレ(ターボ過給圧メーターの右側に飛び出てる部分やkmラベルの重なりなど)もパラメーター弄って修正しといた。

■よくわからないおまじない
検索して出てきたやつ。ほんとか?
PCinputfilter.ini を削除すると入力デバイスのインプットラグが減るとか。ほんとか?変わらんぞ?
RichardBurnsRally.iniで ConstantForceMultiplier=-60 の行を削除するとFFBレスポンスが良くなるとか。ほんとか?変わらんぞ?



はー、やっと満足に動いたわ。
ちょっとModを入れとく。RichardBurnsRallyWiki-日本語版- お薦めMODから。

Numeric Pacenotes for RBR
コドライバーちゃんにはイージーレフトとかじゃなく、曲率を数字で言ってほしい!当然 decreasing version を導入。
mod同梱のbatファイルがうまく動かなかったので、audio.datをdattoolで展開してoggファイルを突っ込んだ。

■NGP
レッドブルで紹介されてたNGPというのを入れてみたいんだけど、こっからはRBRのファイル構造を理解しないとダメそう。こういうの苦手!こういう作法的なものは一時的に覚えるのに、すぐ忘れる。
どうやら車の入れ替えを伴うらしい。modはしばらくバニラで遊んでからだよなー。ということで導入は保留。


さっそくラリースクールに入校。
クソ難しいな!スカンジナビアンフリックの打率が低い。
なんとかバーンズ先生学校をオール金で卒業できた!
なんだかグラベル走るのが楽しくなってきちゃったぞ!!
2016年8月19日

[OSW] Open Sim Wheel Review

以前記事にしたCSWv2のハンコンレビュー記事の中に、
『なぜか、more expensiveなホイールが欲しくなる』
というのがあった。結局OSWを手にした。ぼくは預言者か。

OSWは良いぞ。みんなOSWになればいい。そんなレビュー。
OSWについては、当ブログの OpenSimWheelラベルがついた記事をご覧下さい。


SimuCUBE + Large MiGE 30Nmサーボモーターで駆動するぼくの Direct drive wheel は最大トルク33Nm(実測値)。
これだけあればiRacingでリアルとおなじ重さ(1:1のリアルFFB)が再現できます。
33Nmとは、片手でステアリングを保持すると約20kgの負荷がかかる計算。ありえん。33NmはMAXの値なので、ギャップに乗り上げたときくらいしかそんなにトルクはかからないけど、ドライビングした感触を感覚的に表現すると、ターンするごとに暴れる18L灯油ポリタンクを持ち上げる感じ。わかるだろか。

っつーことで、iRacingで走ってみた観想を箇条書きレビューするよ。

いいところ
・レーシングカートより余裕で重くなるステアリング
・ダウンフォースカーでの高速コーナーは心の準備が要るほど
・登り勾配に差し掛かるときは息を止めて力を込める必要がある
・フロントがアンダー出たときのグリップすっぽ抜け感が恐怖
・タイヤが浮いたときは一瞬休憩できる
・キックバックがスリリング
・タイヤの接地具合が手にとるようにわかる
・ステアリングを切りすぎない走りができる
・スリップアングルもよくわかる
・最適なスリップアングルを取れる
・リアのアングルまで把握できる
・タイヤの温まりやタレが重さの変化で感じられる
・定状円旋回ができる
・手を離せば実車と同じ回転速度でセルフステアのシュルシュル()
・オーバーが出れば勝手に適切な量のカウンターが当たる
・そのため、意図的に操作しないとスピンしない
・予期してないセルフカウンターはとても押さえ込めない
・Youtubeにある実車オンボードとステアリングが同じ動きをする
・クラッシュや接触がリアルに危険なので安全運転になる
・なんと、G27やT500やCSWなどの市販ハンコンより動作音が静か
・性能を考えると安い

そもそもiRacingがすごいのかもしれない。iRacingがシミュレートしたフロントタイヤの動きを、忠実に出力するだけでこんなにも素晴らしい。

わるいところ
・気合いれてないとステアリングの重さで手アンダーが出る
・しっかり保持しないと腕を振りほどかれる
・路面ギャップが多いコースが苦手になる
・危険を予測したらステアリングから手を離す必要がある
・変な持ち方をしてると手首を痛める
・クラッシュ時にステアリングを保持してるとキックバックで手首を痛める
・オープンホイールでフロントタイヤに追突されると手首を痛める
・縁石に乗る姿勢が悪いと手首を痛める
・レース後ふざけて体当たりとかマジでケガするのでもう止めてくださいね
・ステアリングに鋭利な部分があると流血する
・レーシンググローブを強く推奨します
・OSWやシムの設定を誤るととんでもない凶器と化して通院
・怪我の状況を医者に説明しにくい
・FFBに味付けをしてるレースシム(あれとかあれとか)だとステアリングが奇妙に暴れる
・市販ハンコンに戻すと、CSWでもFFBゼロに感じてまったく運転できない
・SUSなど強固な一体的コックピットを推奨
・やわな机設置だと机ごと暴れる
・おそらくしっかり防振対策しないと家族会議
・モーターが熱い
・かなりのエクササイズになるので体温が上がって暑い
・肩~腕だけムキムキになる
・いかんせん高い

なんだか危険なことばっかり書いてるけど、もちろんFFBを弱めることもできるし、FFB強いまま最大出力を制限することもできるから安全な設定も可能。安心してね。

いまのところiRacingだとスリックタイヤのパワステ非搭載車におけるセルフステアのレスポンスがガツガツ唐突すぎるので、MMosでダンパーを効かせるとかなりいいかんじ、だそうです。リアルのレースカーの実車と比較した人曰く。このへんは日夜最適なセッティングを探求中ですよ。
Small MiGEだとそのへんのショックが柔らかいので、フィルターは要らないかも。でもLargeのほうがリアル同様に重くて楽しい。iRが進化すればLargeのほうが良くなる予感。
iR以外のシムは試してないのでわかりませんが、ACあたりは味付けがあるらしく設定を煮詰めないと危険らしいですよ。

とにかく、一度体験したらもう戻れない!ぜひとも導入を検討すべき!!


最後に、SimuCUBEの注意書きのなかから一部紹介しときますね。
・手でモーターの回転を停止させようとしないでください。
・各部は非常に熱を持つことがあるため、火傷や火災の原因となる恐れがあります。
・ステアリングに接続されたケーブル等が振り回され、周囲の物品や生物を傷つける恐れがあります。
・初期設定を誤ると、想定外の動作により怪我をする恐れがあります。
・ステアリングが1000rpmを超える回転をすることがあります。
・常にステアリングから手を離す用意をしておいてください。
・危険性を理解するまで、SimuCUBEを決して扱わないでください。
・大きなトルクおよび高速回転は仕様上の動作のため、それによるいかなる損害もメーカーは保証しません。

どうです?欲しくなったでしょ?
念のため言っておきます。導入は自己責任で!
2016年8月15日

iRacing 24 Hours of Spa 2016

昨年に引き続き、レーシングシミュレーターでスパ24時間耐久レースしてきましたよ。
Rufでの参戦が認められていなかったため、今回は Mercedes AMG GT3 でエントリー。FR運転難しいです!




4番グリッドからスタートし1台抜いて3位をキープするもメカニカルトラブルによる緊急ピットインで38位まで後退。しかしそこからは脅威のオーバーテイク祭り。ただし表彰台には惜しくも届かず4位フィニッシュ。
24時間でチームは599周完走。そのうちぼくの担当は166周、およそ6時間半の走行でした。

これまでの24時間レースでは最高2位。そろそろ優勝したい!!
iRacingの次の24hは、いよいよルマン24時間!楽しみすぎ!!
2016年8月2日

玄人志向 KRPW-PT700W/92 を買った

TwitterでPC電源が逝ったとかつぶやく人がちらほら。
そういえばうちのゲーミングPCの電源、2011年2月に購入したものをまだ使ってる。5年経ってる!
ゲーム以外では使わないので稼働時間は少ないといえど、経年劣化は考えられるし、なにしろPC電源が逝くときはマザーボードから何から巻き込んで死ぬことが多い。

そこで、性能のアップグレードは無しにATX電源のみ買い換えることにした。

玄人志向 電源 700W 80PLUS Platinum 12cm静音ファン KRPW-PT700W/92+ REV2.0

プラグイン電源でそこそこ安価なやつ。さっそく換装。
当然ながら不具合なし。
以前の電源より高効率らしいけど実感なし。
ファン音も静からしいけどグラボのほうがうるさいので実感なし。

という交換しただけ記録でした!
2012年に製作した Fanatec Wheel Mount Plate 、長い間がんばってくれました。ポルコン、TX、CSW、OSWと、いろんなハンコンを支えてきてくれました。
しかし!OSWにしたら強度不足が露呈した!
ハンコンはストレートなどのステアリングセンター付近で発振(オシレーション)することがある。MiGEサーボモーターは超レスポンスがいいので、小さな揺れがだんだん大きくなって地震のようにガタガタいう。重量が軽いFanatecFormulaRimのようなステアリングで顕著。軽く手を添えていれば発振しないのだけれども、現在使用中の5mm厚のアルミプレートの場合は片手保持するとプレートごとブルンブルン上下に振動する!恐!

っつーことで、厚さ倍の10mmアルミプレートで作り直すことにした。
SIM-LAB - MiGe Servo Mount Bracket for 130ST の穴位置を実測。sim-lab商品ページにある図面と実物は寸法が全然違うので注意。
SUSさん図面を送り、即オーダー。9,000円くらいでした。即取り付け。


剛性アップ!手離し発振が無くなったし片手運転も余裕。これでやっと走行中にドリンク飲んだりキーボード操作したりスマホ弄ったりできる!(運転中のスマホは危険です。)
プレートのよじれが無くなった分、心持ちFFBがダイレクトになった気がする。

図面はこんなかんじ(pdf)です。コクピが500幅なのでプレートは498幅にした。これで支柱の間にプレートがきても大丈夫。以前の500幅プレートは入らなかったのよね。そのうち軸を延長してサーボモーターを遠くに追いやる予定。
面取りはコストが高いので無くてもいいかも。SUSさんはケガしない程度にバリ取ってくれますよ。
2016年7月7日

[OSW] クイックリリースQ1R

せっかく選んだ中華クイックリリースが、どうもガタが発生する。これは中華だからダメなわけではなくて、スプライン軸のQRは、どうしてもガタが発生する構造なのかも。(SPA〇COみたいな高いやつも、程度の差はあれガタはありえるらしい。)
なので、悔しいけれどもクイックリリースを買い換えるよ。あー残念。

つーことで Holger Buchfink Quick Release Q1R を買いました。
ベースサイドを1個。70mmホイールサイドを2個。

100mm延長ボスも挟んでみた。ごっつい。

さっそく使用してみたところ完璧にガタゼロ。見た目以外は完璧だ・・・。
スプラインQRのときにストレートのギャップで発生してたガタガタいう騒音も無くなった!
(Fanatec BMW Rimの裏側の樹脂カバーを外しているのは、そこがミシミシいうからです。)

せっかくがんばって作ったマグネット式USB接続クイックリリースもお蔵入り。
QRにガタがあっても、どんなに激しくステアリングが暴れてもUSB接続は途切れなかった。
このアイデアはいつか生かしたいね!
マグネットUSBケーブルは3Dメガネの充電に使うことに。いい感じ。
2016年7月6日

[OSW] SimuCUBEを組み上げた

5月頭に届く予定だったSimuCUBE kit、6月末になってやっと届いた!!!!!!
組立てキットなので早速組み上げ。アクリルケースの保護フィルムはそのまま。実用重視で。


組立て方法はだいたい SimuCUBE - Granite Devices Knowledge Wiki に書いてあるので、ちょっとだけ補足しとくよ。


必要なものリストについて。

Mini-USBケーブルはkitや完成品に1本付属しているけど、その後の設定変更などを考えるともう1本(合計2本)用意しといたほうが圧倒的に楽になります。1本はゲームコントローラーとして、もう1本は設定用に。2本同時にPCに刺して使います。

DB15コネクタは、はんだ付けが苦手な人は、ebayやaliexpressで "db15 male breakout" って検索してみてください。こんなネジ留めだけでいけるDB15コネクタが出てきますよ。
圧接タイプのコネクタを使う方法もあって、ぼくはそれを試してみました。線を並べて押し込むだけ。EMI対策ハウジングにしてゴキゲンです。

リストに無いものとして、ケガしないための非常停止ボタンは必須。amazonあたりで検索すると、ボックス付きのが800円くらいから。接続につかう2P配線も用意しときましょう。大電流は流れないので、細いものでも大丈夫です。とっさに押せる位置に設置。
甘くみないでください。iRacingにおいて、車種によってはステアリングがレーシングカートより重くなります。たとえば、縁石に乗る姿勢が悪いと腕を振り解かれます。死角から追突されたら手首をやってしまいます。

Wikiではダウンロード場所が明言されていないMMos関連のソフトウェア/ファームウェアは、ドイツのフォーラム Virtual Racing e.V. - [DIY] USB Force Feedback Controller が発祥の地。
わかりにくいので、BoxThisLapのサイトに纏められてるのでこっちをチェックしてみてください。



サーボモーターも設置!さあシェイクダウンだ!!
2016年5月7日

[OSW] 電気的にもクイックリリース

※追記 FFBをリアルに近づけると、中華QRのスプラインのガタが音をだす場合があります。中華QR含め、スプライン軸のものは推奨できません。本記事のマグネット通電はまったく問題なかったので残念です。。。

前回のつづき。

OpenSimWheelでクイックリリースすると、普通はステアリング上のスイッチやらLED表示やらへの配線はUSBコイルケーブルで接続しちゃう。それはそれでレーシングカー感が出ててかっこいい。
でも、できれば電気的接続もクイックリリースしたいよね!

先日手に入れた中華QRには、ちょうどよく芯に10mm径の穴が開いている。
mini-Dinみたいな端子仕込むのもいいね。しかしMini-Dinは抜き差しが結構固いため、しっかり強度を考えた設計をしないといけない。精度も必要。

そこでぼくは
HKW microUSB マグネットケーブル スマートタイプ
こいつを使います。
マグネットで接続できるUSB端子。その中でもコネクタ形状がコンパクトなものを選んだ。
片方のコネクタをある程度フリーにしておけば、近づけるだけで吸い付く。つまり組みつけ精度は不要だよね。
(これ超便利。iPhone用のも買っておこっと。)


さてと、軸側(サーボ側)の準備。
マグネットコネクタを、軸の穴にゆるゆるに入るまで地道に削る。ここはスカスカになるくらいでいいのです。

軸の反対側は、適当な詰め物でケーブルが抜けないようにしとく。今回はマグネットケーブル付属のシリコン製の束ねるやつを巻いて押し込んだ。適当すぎ。
マグネット端子はケーブルでだいたい保持されてる状態。
こうすれば、ちょっとした位置や角度のズレはマグネットが吸着するときに許容してしまう。

マグネットケーブルの反対側は、コイルケーブルにしたいので適当にちょんぎってMicroUSBメス端子をはんだ付け。
そのコイルケーブル配線逃がしのために、樹脂製のステアリングスペーサー(Daikei [ 大恵産業 ] ボススペーサー 25mm [ 品番 ] BS-25)を使った。棒やすりでケーブルが通る溝(写真の左下側)を掘っておく。
んで、USBコイルケーブルを挟み込んで完成。

用意してあるハブに乗せてみた。想像以上にいい出来です。


次はステアリング側。

短いmicroUSB延長ケーブルを自作します。ステアリング側を2個つくるので2本。オスメス。ケーブルは壊れたマウスから拝借しました。このケーブルのメス側に、マグネット端子を差し込んでおきます。Fanatec変換Teensyに差し込む用に反対はオスにしときました。

今回はワンオフスペーサーを使うので、あらかじめQRとスペーサーはボルト止めしておきました。

ここに、手びねりプラスチック 100gというものを使います!何者かというと、お湯で温めると粘土のように造形できて、冷えると固まるやつ。おゆまると違って、タップ立てられるくらいカチコチに硬くなる。
これを詰め込んでマグネット端子を固定するので、その辺に転がってた樹脂のプレートをこんな形に適当に切って、底敷きとします。精密につくる必要はなし。

QRは接続し、マグネットを吸着させて位置出し。そこに温めた手びねりプラスチックをいぐい詰め込むだけ。手びねりプラスチックは冷えて固まっても金属と接着はしないので回すと回転しちゃう。とりあえずそのまま。不具合出たら接着剤でも流し込んでおこう。

Fanatec Formula Rim に接続してみると、こんな感じになるわけです。
動作チェックは完璧。ステアリング交換が捗る!


もうすぐSimuCUBEが出来上がるそうなので、いままで集めたパーツを借り組みしてみた。
巨大!鈍器!かっこいいな!!!
2016年5月4日

[OSW] Fanatec製リムをOSWで使う

OSWはパーツの寄せ集めなので、ステアリングは自分で用意しないといけない。
MOMOあたりのステアリングを付けるとリアルにかっこいいよね。

ただし、レーシングシミュレーターで使うならばステアリングにはいくつかスイッチが欲しい。GT3車両やフォーミュラカーにも乗るなら、パドルシフターも当然欲しいよね。
シム向けに製作され販売されてるのは、さすがの見た目とクオリティが伴うけどだいたい$1000から。高い。
スイッチプレートは自作するとしても、ステアリングが$320、パドルが$120、スイッチが200円×10個くらい。PCに繋ぐためのUSB基板が5,000円くらいかな。7万くらいかかる。シフトライトインジケータもつけるとさらに追加コスト。OSW本体コストと同時に一気に支出は抑えたい。

そう考えるとFanatecのリムって安いよね。
BMW M3 GT2 rim for ClubSport Wheel
Formula rim for ClubSport Wheel
このへんはパドルシフターやLEDシフトライトインジケータやロータリースイッチまでついてる。
ClubSport steering wheel Universal Hub
これはシフトライトこそないものの、お好みの市販ステアリングが自由に取り付けできるし、パドルシフター&ボタン付き。
これらを流用すればいいじゃない。しかもぼくはCSWv2用にBMWリムとFormulaリムを持ってる。

ただし、いくつか問題がある。しかし、解決できちゃいますよ。


問題その1 Fanatecクイックリリースが使えない=PCに接続できない
この接続問題には素晴らしいソリューションがありました。
darknao/btClubSportWheel
これはFanatecリムをUSB接続で単体コントローラに見せかけてしまうというもの。Formula/BMW/Porsche/Universalリムに対応。
追記:(Xbox1用は非対応)Xboxリムでも動作するらしい(未確認) 2018追記Xboxリムも正式対応しました。
ただボタンが認識するだけじゃないよ。ロータリーエンコーダや7セグ液晶やLEDシフトライトインジケータもFanaledsというソフトウェアを使うことで完璧に動作する。iRacingにいたっては、Fanaledsさえ不要で動作するけど、シフトアップダウンなど7セグ液晶の表示が書き換わるタイミングでiRacingが一瞬処理落ちするので、iRacingオプションの "Use Fanatec shift ind." をオフにして、Fanaledsの使用を推奨する。

※1 Leo Bodnar さんのところの Fanatec Rim Standalone USB Conversion PCB とほとんど同じ。ただしLeoさんのほうはUniversal Hubに非対応。しかも高い。
※2 この改造を施すと、Fanatec CSWに接続してもFFBが出ません。CSWは純正リムを認識しないとFFBを出してくれないので、CSWで使わなくなってから改造実施しましょう。


問題その2 クイックリリースを取り外すと、一般的ではないPCDの6穴が現れる
FanatecリムにはPCD52mmの6穴があいていて、FanatecクイックリリースにM5皿ボルトで止まっている。
実車用市販ステアリングは、PCD70mm6穴の通称MOMO穴か、レースカー用のPCD50.8mmの3穴が一般的。
PCD変換をしないといけない。

Leo Bodnar - Fanatec Wheel Rim Generic Quick Release Adaptor
4,000円。PCD50.8変換。

Sim Racing Hardware - Fanatec F1 Wheel to 70mm PCD Adapter
5,500円。PCD70に変換。しかしFormulaリム専用。BMWリムには使えない。

3Dプリンタ製のもあるけど強度的に不安なのでパス。

または、Q1Rの50mm wheelsideなら、無加工でポン付けできるらしい。Q1R派はもう解決だね。
追記1:ポン付けできないことが判明。くわしくはこちらのblog記事 Vanity Factory: Fanatec Formula Rim を改造 を参照してください。
追記2:SimRacingBay - Adapter for Fanatec wheels quick release というのが出たそうです。これだとFanatecのQRそのまま使える。

中華QRに直接M5タップ立ててもOK。それならローコスト。タップを持ってるならアリ。


でも中華QRを直付けだと、スナップオフリングがステアリングにちょっと近すぎるかなぁ。よし、PCD変換をワンオフするか!
3穴にも6穴にも対応させる。そしてBMWリムFormulaリム両対応。PorscheリムやUniハブにも対応。
適当に設計図を描いたよ。

個人を相手にしてくれる加工屋さんに相見積もりとって発注。どこでも単価5,000円くらいでした。
勢い余って10個作りました。iRacing仲間で10個分け合いました。



まとめ
つーことで、さくっと組み上げましょう。

分解方法は、Leo Bodnar さんとこの説明書や、Fanatec修理ぺージが参考になるよ。

必要パーツリスト
Fanatecリム
Teensy LC
8ピンPHコネクタケーブル
ebayにある100円くらいの安いコイルケーブル
ケーブルグランドRM8S-2.5B(2.5とかいてあるけど、3mm径までいけます)


TeensyLCに、PHケーブルをはんだ付けします。ケーブルは長めにしとくのがポイント。
コイルケーブルのMicro側をギリギリでちょんぎって、ケーブルグランドに通します。
リム裏側下部のプラスチック部分(Formulaリムならバーコードのシール部分)あたりに穴をあけて、ケーブルグランドを通し、ちょんぎった部分にマイクロUSBジャックを再度はんだ付けします。マイクロUSBプラグは、プラグを分解して端子のみにしてやると、線同士のハンダ付けより簡単ですよ。
リムケース内でFana基板とTeensyとコイルケーブルを接続し、Teensy基板は適当なスポンジとかで挟み込み固定し、もとに戻して完成。簡単ですね!

この写真パーツは友人用に作ったものなので、ぼくは実際に組み上げてません。ぼくはさらなる工夫をするのであります。
つづく。
2016年4月19日

[OSW] クイックリリースを選定

※追記 FFBをリアルに近づけると、中華QRのスプラインのガタが音をだす場合があります。中華QR含め、スプライン軸のものは推奨できません。


OpenSimWheel計画、ステアリングのクイックリリース機構はぼく的に必須。
レーシングシミュレーターはひとつのコクピットで複数の車種に乗る可能性があるわけで、カテゴリーごとにステアリングを変えたいという欲求が生まれるのは自然なこと。
GT3など箱車用にスイッチいっぱいついた丸ステアリング、F1などのフォーミュラカー用ステアリング、オーバルなどのディープコーン、最低でもこの3つくらいは揃えておきたい。
ちなみに、乗る車種の数だけ専用レプリカステアリングを自作する変態もいるね!大いに結構ですね!!

そういえば前回紹介したQ1R、レバーで締め付けるので非常にガッシリ固定できるらしい。いいね!おすすめ!

でも、ぼくが欲しいのはF1みたいにスナップオフリングを引いて抜き差しするタイプ。
Sparco の超かっこいいQRにしたいところだけど、ステアリングの数だけQRを買う必要があることに気付いてしまった。4万円×3個っすか。さすがにちょっと躊躇する。

そのため、最近お気に入りの中華サイト aliexpress.com で見つけた激安QRを試すことにした。
ただし、いろいろ中華QRを買いあさって品質チェックすることを生業とする中華QRフリークから、ステアリング側とハブ側が別の個体には差し込めないとか、6穴がベースとホイール側が盛大にズレてるのが届いたとかいう、なかなかファンキーな事前情報を入手してた。特に、イタリアピエモンテ州トリノ県セッティモ・トリネーゼに本社を置くモータースポーツ関連用品を開発販売する企業っぽい青とオレンジ色の箱のQRはなかなか笑えるものが届くらしい。

そんなおり、そのフリークさんから、EPMAN表記のQRが一番品質よくて普通に使えそうかもという情報をいただいた。
送料入れて1個で$18くらい。安すぎ。4個買いギャンブルしてみると、1個あたり$15.7。安い!
ちなみに発送方法、China Post Airmail は届くまで2~4週間かかるので、2個以上買って e-EMS にするといいよ。注文から7日で届いた。

箱はボコボコ!

中身は機能的には問題なさげ!けっこうかっこいいぞ!


4個買ったのでマッチング作業をする。それぞれの個体をABCDとマークする。
A軸にはステアリング側のABCDが刺さる。
B軸にはBCが刺さる。ADはギリギリ入るけどかなり固い。
C軸にはCしか刺さらない。Bはかなり固いけど入る。ADはまったく入らない。
D軸にはABCDが刺さる。
・・・数学の問題みたいになったな。(答)ADが細い。Bが中間。Cが太い。
軸側、つまりサーボモーター側はAかDを使うことにした。



そして、軸が10mm弱の径の中空になっているのを確認。何か仕込めそう。
いいこと思いついたよ。
つづく。
2016年4月8日

[OSW] SimuCUBEが$81,881獲得

SimuCUBE: force feedback from the future
キャンペーン開始数時間で目標達成したSimuCUBE、最終的には目標額の328%もの資金獲得したってさ。900万円くらい。すごい。


国別投資額ランキングが公開された。
日本、投資しすぎ!
先行投資家には5月に発送、そして一般販売は6月以降となる模様。
待ちきれません!!!
2016年4月6日

Fanatec CSR Pedals DIY USB Adapter

3ペダルほしがってるGTFP使いシムレーサーにFanatecのCSRペダル+USBアダプタを勧めてしまったら、どうやら動作しなかったらしい。
アダプターはCSRペダルにも対応してると書いた記事が記憶にあったのに!Fanatecサイトで確認したら、対応してるとは確かに書いてない。なんだよもう!だまされた!

というわけで、ClubSport USB Adapter って、Fanatec CSR Pedals には対応していません。注意。

罪滅ぼしにCSRペダルを買い取るしかないね、と思ったけど、ものは試しとUSB変換機を自作してみたよ。


別件で使おうと思ってたので手元にあった廉価なマイコンボード Teensy LC に、過去の自分の記事を参考にしてケーブルをハンダ付け。
あとはTeensyduinoでUSBジョイスティック化

Arduinoスケッチは、既存ライブラリが素晴らしいのでたったこれだけ。

void setup(){
}

void loop(){
  Joystick.Zrotate(analogRead(0));
  Joystick.sliderLeft(analogRead(1));
  Joystick.sliderRight(analogRead(2));
  delay(8);
}

CSRペダルは手元にないので、何か間違ってる気がしつつデバッグもせず送付。
・・・なんと、ちゃんと動作したそうです。よかった!
レスポンスもよく、G27よりちょっと細かく288stepくらい解像度が出せるそうですよ。
ペダルが手元にあれば解析してもうちょっと高性能出せるけど、必要十分だね!
2016年3月24日

Formula Rim のFanatecロゴを剥がす

Fanatec のCSW用交換リム Formula rim for ClubSport Wheel の、真ん中に輝く「F」ロゴを剥がす。


念のため市販のシール剥がし剤をかけて、数分置いた後、プラスチックのスクレーパー(車の内装はがし)で引っかいたら剥がれた。
糊が残ったので、パーツクリーナーで拭き取り。
完全に何も無くなったよ!

これで何でも好きなロゴを貼れる!
グランツーリスモのロゴを貼ろう!(貼らない)
2016年3月21日

[OSW] MiGE軸をPCD70に変換する

OSW自作シリーズ。軸周り編。

MiGEのサーボモーターの軸は、22mmの棒です。そのままじゃステアリングが装着できません。
(Lenzeは19mm、Kollmorgenは24mm)
そこで、一般的なPCD70の6穴、通称MOMO穴を使えるようにすると、いろんな応用が利くようになるわけ。
市販ステアリング装着しかり。クイックリリースしかり。
なのでPCD70に変換するパーツを探しましょう。
"mige osw adapter"で画像検索すると、イメージがつかめるはず。


Holger Buchfink - OSW Adapter Kit + COM-B (20 EUR)
シンプル。クイックリリースQ1R(後述)と一緒に買うと割引があるかも、です。

Ascher - servo clamping set + 70mm adapter (20.17 EUR)
上記のOSW Adapter Kitと同じものが、Ascherからも買えます。Q1Rを使わない場合は、AscherのMiGEマウントと一緒に発注すると送料が節約できます。

Hybrid Racing Simulations - Hub + Drivelock (120+30 USD)
ハブと、ドライブロックという軸締結ブッシュ。見た目が渋い。製造元はオーストラリアのシムリグビルダー。まだ公式通販サイトは存在せず、facebookのコメント欄にちょくちょく書いてあるメールに直接質問や発注しないといけない。
ちなみに値段は、ハブ120+ドライブロック30+送料30の、180 USD かかります。たけー!
ちなみにMiGEサーボモーターも取り扱ってるので、入手に困ったら問い合わせてもいいかもですね。

他にもいろんな方法はあるけど、一番最初に紹介したのがいいかと。


クイックリリースアダプター "Q1R" を紹介せねば。
Holger Buchfink Quick Release Q1R
さきほどのOSW Adapterを作っている方がつくったシム向けクイックリリース。
何がいいかというと、お手ごろ価格で、かつサーボ側とステアリング側を別に買い揃えられること。ステアリングを複数使い分けたいシムレーサーにはうれしい心遣い。
そして、50mm Wheel Sideは、実はFanatecステアリングから純正クイックリリースを取り外したところに、そのまま装着できたりします。すごい。


これだけ紹介しておきつつ、ぼくはHRSハブに、実車向けクイックリリースを使うことにしました。せーの、なんでやねん!


軸周りは問題ないですね?
そして、Fanatecのステアリング流用については、そのうち解説。
2016年3月19日

[OSW] MiGEマウントブラケット

順調に進むOSW作戦。今回は前回決めたサーボモーターをコックピットに固定する方法を決める。
MiGE Servo のデータシートに寸法が載ってる。定番は130ST-M10010か、130ST-M15015ですね。
一般的にサーボは軸がある面の4穴で固定するみたい。単純だね。DIYもできるね。

ただし、OSW向けの製品がいくつかあるので、そこから選ぼう。DIYできる環境があるならまだしも、ワンオフオーダーではこの値段じゃ作れない。

Ascher - MiGE Mounting Bracket
SIM-LAB - MiGe Servo Mount – Bracket for 130ST
SIM-LAB - OSW mounting bracket MiGe 130ST

上の2つは、角度調整が可能なタイプ。Ascherのほうが送料含めるとトータルで安いので、これがいいと思います。
ただしぼくは2つめ、SIM-LABのほうにしてみました。見た目がスッキリしているのと、奥行きが120mmと短いのが決め手。
(※追記 底留めの長穴、図面では6mmボルト用っぽいけど、うちに届いたものは8mmボルト用の幅があいてました。改良されたのかも?)

3つめのは、ただの板。コクピットによってはこっちのほうが都合がいい場合もあるでしょう。安いし。

"mige servo mount" で画像検索してみると、いろんな方法が出てくるよ。


Ascherで買う場合、servo clamping set + 70mm adapter も一緒に買うと幸せになれるかも。詳しくは次回、軸周り編で解説します。
2016年3月18日

[OSW] サーボモーターを決める

OpenSimWheel自作プロジェクト。
ぼくは、「ゲームで勝ちたい派」ではなくて、「リアルのモータースポーツを再現したい派」なので、レーシングシミュレーター環境には必然的にリアルを再現できそうなシムリグを揃えたいわけです。ペダルしかり、シフターしかり、3Dしかり、振動しかり。モーションコクピットは・・・さすがに要らないかな。

ということで今回はOSWの重要パーツのひとつ、サーボモーターを選定する。
減速ギアやベルトなどを介さず、モーターの軸に直接ステアリングホイールを接続するから DirectDrive なんて言うわけですね。

よく使われているサーボはこのへん。ざっくりした値段も書いとく。
MiGE 130ST-M10010 20Nm 3.5万円
MiGE 130ST-M15015 30Nm 3.9万円
Lenze MCS12H15L 29Nm 15万円
Kollmorgen AKM53 30Nm 25万円
(値段は誤植じゃないですよ。)

MiGE安いよね。安い分劣るところもある。エンコーダの解像度が低い。そして、LenzeやAKMのほうがFFBが細かいとか。
海外のフォーラムの比較投稿によると、FFBの細かさの差は、ほんとにちょっとした差らしい。MiGEでも市販のハンコンよりは遥かに良いFFBを発生してるんだとか。MiGEと他のは、価格の差ほどの性能差は無いんだって。さすがにサーボのみに15万オーバーはやりすぎと思ったよ。

低い解像度については、MiGEエンコーダを通常の倍にした高解像度版があって、それなら対向サーボと同じスペックになる。上のはその高解像度版(さらにケーブル付き)の価格。
価格差を考えるとMiGEしかないでしょ。

あとは20Nm版(通称 Small MiGE)と、30Nm(Big/Large MiGE)からどっちにするか。
小は電力効率がいいらしい。
しかし十分な電源があれば大は小を兼ねる。
ヘッドルームが取れそうなBigにしときます。ただし、Smallでも十分強力らしいです。CSW(7Nm)の約3倍あるもんね。

MiGEサーボモーターの購入方法について。
ちょっち前まではaliexpress.comで販売してたんだけど、今は取り扱いなし。
メーカーに直接メールするか、シムリグ関連のMiGE取扱店(他にもいくつかアリ)に注文するかしか無さそう。

とにかく、ぼくのOSWのサーボモーターは決定しました。
サーボは有志と一緒に共同購入しました。なんと心強いことか!
つづく。

[追記] Direct Drive Wheel Motor Bundle – Sim-plicity ここで、必要なもの一式のセットが売ってるよ!便利!


[追記2]
Small MiGE も買ってみました。
2016年3月17日

[OSW] SimuCUBEキャンペーンに投資

OSW(OpenSimWheel)界に大ニュース!
クソめんどくさいOSW制御・電源周りをパッケージングしたものが、Kickstarterみたいなクラウドファンディングサイト Indiegogo で投資受付開始!2~3時間で目標額到達しました!
これは iRacing Forum で情報が先行公開されてたので、世界中のOSWビルダー、もちろんジャパニーズOSWビルダーも待ち望んでいた品。

SimuCUBE: force feedback from the future | Indiegogo

さあ、Perk(特典)を選択して投資しておきましょう。

組立てキットはこちら。
SimuCUBE kit ($399 + Shipping $30 USD)

動作チェック済みの組立て済み完成品は、数量限定。
Assembled SimuCUBE controller ($449 + Shipping $30 USD)

どちらか好きなほうでOK。

電源容量に不安があったり、Big MiGEなどの30Nmクラスのサーボモーターを使いたいなら、
500 W power supply upgrade ($65 USD)
を追加しましょう。

ぼくはちゃっかり先行受付分の Early bird SimuCUBE kit に投資できました。500Wアップグレードももちろん追加しました。


投資なので当然自己責任で。
ただし、いずれ発売される予定の製品版より20%以上お安くしているらしいので、製品版OculusRiftの価格に驚いたような人は投資しといたらいいんじゃないでしょうか。勢い余って使いもしないのに3個予約した日本人や、血迷って$1500投資してる日本人もいます。もはや正常な判断ができません。


このほかに最低限必要なものは、
・サーボモーターとケーブル
・モーターのマウントブラケット
・ロックブッシュ
・ステアリング

あとはクイックリリースやパドルシフターなど、好きなだけ拘っていけちゃう。
SimuCUBEの発送は5月の予定。それまでに一式そろえるよ!

OSWシリーズはまだまだ続きます。
2016年2月25日

[OSW] OpenSimWheel製作に向けて

レーシングシミュレーター用のハンコン、一般向けの市販品では飽きたらず、DIYでハンコンを作るという失態を犯すことにした。マジでありえない。
今は、G29はトイ、T500は子供だまし、CSWv2で及第点、20万を越えてからが勝負だと思ってます。アホですね。


市販ハンコンが発生するステアリングトルクをiRacingの開発者が調べてたので、それに加筆して転記するよ。

ハンコン トルク[Nm] ステアリング径[mm] 参考:片手運転時の重さ[kg]
G27 2.3 280 1.68
G29 2.1 280 1.53
G920 2.2 280 1.60
GT3v2 2.6 295 1.80
TX 3.9 280 2.84
T500 4.4 300 2.99
CSWv1 4.8 320 3.06
CSWv2 7.1 320 4.53
AccuForce 10.0 300 6.80
SimSteering2 20.5 300 13.95
※一部のステアリング径はそれっぽい数値を入れてます。

ちなみに、パワステが無い時代のフォーミュラニッポンは最大75Nmくらい出てたらしいっす。片手で支えると54kgくらいという計算に。パドルになって両手でステアリング持ったとしてもまだ重過ぎ。
重いステアリングに対応するためにターンインの前にシフト操作を終わらせたり、ステアリング角度を維持するための肘あてをコックピットに付けたり工夫してたみたいです。恐ろしい。

閑話休題。
各ハンコンがどれだけFFBをリニアに出力できるかの計測したグラフも存在して(閲覧にはiRacingアカウントが必要)、$1000以下の一般的な市販ハンコンの中ではCSWv2だけが直線を描いてました。他のハンコンはガタガタ。CSWv2は忠実にFFBを再現できていると言えるでしょう。実際使っていて、かなり優秀です。ほんと満足してます。

そして、CSWv2以上に完璧な直線かつ大トルクを発生する"OSW"。これは、工業用サーボモーターを使って、レースシムの出力するFFBを可能な限り忠実に再現するシムホイールを自作しようというオープンソース的なプロジェクト。海外ではすでに大勢の方が完成させ、みんなAwesomeっつってます。

出力できるトルクは、どんなモーターを使うかによる。
よく使われるのが20Nm出せるサーボモーター、通称"Small MiGE"。そして30Nmの"Big MiGE"。
20Nmあれば、ほとんどのシチュエーションにおいて、30Nmあればほぼ全てのシチュエーションにおいてリアルと同様の1:1ステアリングトルクが体験できるみたい。高速コーナーには息を止めて飛び込むらしいですよ。
手首を捻挫した人もいます。肩を脱臼した人もいます。バカですね。バカでありたいものです。

詳しくはこちらへ。
OpenSimWheel Wiki
iRacingのフォーラムにも話題があるし、ISRTVやISIあたりのフォーラムには情報が沢山。
どうやら15万円くらいで作れるみたいですよ。(ステアリングやクイックリリースは別途で、拘るほど青天井。自作PCみたい。)

検索キーワード
OSW
OpenSimWheel
Direct Drive FFB
BruteForce2

日本では、iRacingのシムレーサーの有志が集まってどんな構成にするか日々議論をしているよ。というお話でした。
2016年1月25日

iRacing 24 Hours of Daytona

1/23-24に開催されたiRacingの耐久イベント、デイトナ24時間レースに出場してきたよ。
われらが iRJA Flat Six Racing は、一番速いトップスプリットに出場。600チームも出るので、15スプリットに分かれてたのだ。チームの速さによってどこに振り分けられるかが決まる。
リアルNASCARドライバーやリアルV8Supercarsドライバーなど、有名人もたくさん出場。
レース中は抜いたり抜かれたりしてたよ。はー、夢みたい。


1スティントあたり58分。
チームドライバーはぼく含めて6名。ぼくは3回、2+2+1の計5スティントを走行。無事故で乗り切った!
途中クルマが壊れて修理に時間がかかったりして入賞は果たせなかったけど、ギリギリ完走できたよ。
走り足りない!次は3月のSebring12時間耐久レースだ!

レース中トップスプリットの模様は生中継されてて、その録画がようつべで全編見れるので、ぜひとも24時間かけて視聴してみてね!
2016 24 Hours of Daytona - Part 1 (H 1 - 4) - YouTube