2015年1月28日

Bass Pump III for SimVibe

(SimVibe構築ガイドはこちら


うちのTT25-8仕様SimVibeにモアパワーを。振動トランスデューサーを高出力なものに交換だ!
50Wハイパワー振動ユニット ボディソニック トランスデューサ ホームシアター 上海問屋 DN-82305
このトランスデューサ、うちのコックピットに容易に取り付けできるなぁと常々思ってた。
なぜなら3穴固定だから。うちのSUSコックピットのペダルやシート付近の、フレームをT字に組んだ部分にそのまんまくっつく。理想的すぎる!Auraのように4穴だとこうは行かない!

お一人様2点まで表記のところ、しれっと4つカートに入れて発注したらそのまま発送してくれた。ありがとう問屋さん!でも、シムレーサーの4つほしいニーズに応えるべきですよ。

4Ω 50W(RMS) 20-200Hz 850g
スペックは Aura AST-2B-4 以上といういっちょまえ。でもAuraのほうが1.4kgと重いから揺れパワーは強力なのかもしれない(未確認)。物理的に重いほうが揺らせるしね。
どうやら中身はドイツの会社が販売してる Sinus Live Bass Pump III っつー製品らしい。
海外のレースシム系フォーラムでは cheap shaker の選択肢のひとつとして度々話題にのぼる製品。


Basspumpのフレームは写真で見て樹脂かと思ってたら金属だった。
付属のビスの直径は約4mm。それ用のスプリングワッシャーも付属してる。
取り付け穴直径はノギス実測で5.2mm。ところが穴の近くにリブが立ってるので、試しに買ってきたM5キャップボルトが紙一重で使えなかった。0.2mmくらい狭い。わかってたけどやっぱりだめか。小頭のキャップボルトならばM5でいける。
今回はM4キャップボルトで締結することにする。付属のスプリングワッシャーをゆるみ止めに流用できるしね。

Basspumpの取り付け部の足が小さくSUSの溝をギリギリ跨ぐくらいなので、フレームとの間には大径ワッシャーをかませることにする。
40x40のSUSフレーム溝幅は10mmなので、ワッシャーは直径30mmもあれば大丈夫だろう。30mmあればBasspumpの足がちょうどいい感じに乗る。ホームセンターにM6用が4枚170円で売ってたので、それを3袋使うことにする。

ボルトの長さを考える。各パーツの厚さを測る。
スプリングワッシャー 1mm
Basspumpの取り付け部分 5mm+α
大径ワッシャー 1.5mm
SUS穴深さは12.5mm
合計20mmなので、クリアランスを考えM4x18のキャップボルトを用意した。SUSさんにナットと一緒に発注。
SUSナットは、先入れできない部分だけ後入れナットを使用してみた。後入れナットは締め込みのときにずれやすいのであまり使いたくないし、先入れのほうが信頼性高そうな気がしないでもない。

振動部なので緩み止めも考えないといけない。当分の間は定期的に増し締めでいいや!
(ゆるみ止めナットのM8以外もラインナップしてくれないかなぁSUSさん。)


いよいよSUSにマウントする。

フロント側

リア側

どうだいこのシンプルな取り付けソリューション!!
リア側は裏フレームにぴったり。防振のためにSUSコクピは浮いてるからこそこの方法が可能。
やはりうちのSUSコクピ設計は完璧すぎる…。

アンプなどの構成詳細はこちらの記事でどーぞ。


レビュー
以前使っていた、TT25-8 PUCK Tactile Transducer Mini Bass Shakerと比べて、突き上げ感が増えた。
単純に振動する部分の重量が増えたことが効いてるかんじ。
TT25-8のときピーク超えて振動部がケースに当たって不快なビビリ音をたててたのが、入力に余裕ができたので無くなった。
振動の強さもアップ。うちのSUS(ドライバー含めた重量はたぶん約100kg)もブンブン揺らしてくれる。
TT25-8でゴツゴツしてた路面のギャップが、ドゴッドゴッくらいになります。50Wアンプのボリューム10時くらいでもビビるほど揺れちゃう。
低めの周波数のどこかに共振ポイントがあるなぁ。マニュアル車で低すぎる回転数で加速するときの感じ。これはどの振動ユニットでも同じことだけど。
国内で買える振動トランスデューサーとしては、現在これがベストチョイスだと思うよ。


余ったTT25-8は、シフターに取り付けしてみようかな。
シフトミスしたときにGearGrindでガリガリ言わしたい!しばらくシフトミスした記憶ないけど。
2015年1月16日

SimVibe構築ガイド

レーシングシミュレーターは、走行中に様々なテレメトリデータをリアルタイムで出力してる。
そのテレメトリを解析して車体の振動情報に変換し、コックピットを揺らしてやれば、トラックのギャップやうねりを体全体で感じ取ることができるよね!
視覚(ディスプレイ)と腕(ステアリング)と耳(サウンド)だけだったシムからのフィードバック、それに全身へのフィードバックを追加しよう!
このへんのセールストークは、mochaさんに任せた!

っつーことで、今回はSimXperience SimVibeというソフトウェアと、スピーカーに似ているけど音の代わりに振動するトランスデューサー(ベースシェーカーとか振動ユニットとか振動体とか呼ばれてる)を用いて、そんなかんじのシムデバイスを構築します。


公式のSimVibe Setup Guide (pdf)に構築方法が詳しくかいてあるけど、補足しときますね。
iRacing向けの構築方法は、Forumの [Guide] Setting up a tactile transducer (Bass Shaker)スレにもあるよ。


設計
SimVibeには、2つのモードがある。

【Chassis Mode】
コックピットの4隅に設置して、コクピ全体を揺らす。

【Localized Feedback Mode】
シートとペダルとシフターのうち任意の1~3箇所に設置して、個別に揺らす。

両モードの混在もできるけど、SimVibe的にそれらは別系統なので、それぞれにオーディオデバイスが必要になってしまうよ。7.1chオーディオひとつで7chは賄えない。

いろんな組み合わせがあるけど、実質的な選択肢は
プランA: 4ch Chassisモードで4振動(一体型コックピット向け)
プランB: 2ch Localizedモードでシート+ペダル
プランC: 1ch Localizedモードでシートのみ

シートとペダルが一体のコクピを組んでる場合、Localizedで3つ揺らすくらいなら、もう1個振動体追加するだけでいけるChassisモードのほうがいい。
じゃあ7振動が最強じゃん?と思ったら、SimVibe開発者が「ChassisModeで全体揺らしてるなら、それ以上要らなくね?」って言ってた。実際そう思う。


ソフトウェア
SimXperience SimVibe
$89シェアウェア。これがないと始まらない。iRacingやrFactorなど、いろんなシムに対応。
テレメトリを音声に変換し、指定したオーディオデバイスに音声として出力するまでやってくれる。
似たソフトにフリーのX-simっていうのもあって、ぼくも昔使ってたけど、SimVibeのほうがフィーリングが段違いに良いのでSimVibeのほうを強く推奨する。


オーディオデバイス
システム音声(ゲーム音声)用のサウンドとは別に、SimVibe専用の5.1ch以上のサラウンドサウンドデバイスが必要。
みんなのデスクトップPCには、だいたい7.1chくらいのオンボードサウンドが載ってるとおもうので、それをSimVibe出力専用にすればよいよ。
(オンボサウンドは音質があまりよくないものも多いけど、振動出力は低域メインだし、多少のノイズは実車のノイズのようなものなので必要十分だと思う。)
システム音やゲーム音声用には、別途サウンドカードやUSB外付けオーディオやUSBヘッドセットを用意しとこう。だいたいみんな持ってるよね?

2chオーディオをSimVibe用にしてシートとペダルを揺らしたい?
ちょっとコツがあって、SimVibeの仕様で出力チャンネルは固定されてるので、フロントLRにはシートとシフター振動が割り当てられてる。
なので、"SimVibe Shifter"のタブにペダルで揺らしたいEffectを追加すれば、2chオーディオでシート+ペダルを振動できるよ。


トランスデューサー(振動ユニット)
国内での入手性や価格を考えると、上海問屋 DN-82305(50W4Ω)がいい。ぼくは使ってないので性能や耐久性など不明。

ButtKicker Mini LFE は250Wで最強だけど高いし、たぶん250Wも入力したら家全体が震える。

ぼくが使ってるのは、TT25-8 PUCK Tactile Transducer Mini Bass Shaker(15W8Ω)。個人輸入で、4個パックで$44くらい。ぼくの購入当時は選択肢が少なかった。(そして円高だった。)
こいつを取り付けるとき形状が特殊でちょっとマウントしにくい。
平らな場所にボルト止めができない形状なので、SUSコックピットに付けるために、板に丸穴をあけたものを4つ製作して、取り付け用台座にしてある。
15Wといえど結構揺れる。あなどれない。
(けどドライバー含めて100kg近いSUSコクピを盛大に揺らすにはパワー足りないかなぁ。)
追記:ということで、上海問屋のに買い換えました


アンプ
普通のオーディオアンプでいいんだけど、SimVibe用には2chの中華アンプを複数台用意するのがいい。

ぼくが使用してるのは、
S.M.S.L SA-50(50W)6,500円くらいを2台(4ch分)

ほかには、
FX-AUDIO FX-502A(50W)4,500円くらい
Lepai LP-V3(25W)3,000円くらい
みたいなのもいいかも。

正直いって50Wアンプは大きすぎた。25Wでも家族に迷惑なほど十二分に揺れる。

ローコストで抑えたいなら、ONKYO TX-SA505のような中古AVアンプもあり。ぼくも使ってた。100W7chまでいけるものが、ヤフオクで4~5kくらいで買えるはず。ただし重くて嵩張るのでぼくは中華アンプに買い換えてしまった。

アンプを選ぶときはインピーダンスに注意してね。
アンプの出力インピーダンス≦スピーカーの入力インピーダンスならOK。オーディオでいう俗に言う「ロー出しハイ受け」を守ろう。


ケーブル類
スピーカーケーブルやコネクタを適当に調達。
PC~アンプ間はステレオミニジャック→RCA×2を2本用意。ハードオフのジャンク箱に100円で入ってるはず。
スピーカーケーブルは、適当に切り売りしてるのを買ってきてもいいし、みんなの実家あたりに転がってるミニコンポ()からちょんぎってきてもいい。


騒音対策
コクピが家とは別のガレージにあるならまだしも、家は振動をよく伝えます。無対策だと、まず間違いなく同居人や隣人と戦争が始まります。
なので、いろんな振動対策をすべき。
うちの場合は
・洗濯機の防振ゴム
・コルクマット
・耐震ゲル(地震対策のやつ)
・フェルト
・PVC発泡ウレタン
など思いつくかぎりの防振素材をミルフィーユ状に重ねたものを4セットつくってSUSをフローティングし、振動が床に伝わらないようにしてる。
たくさん重ねることに意味があるかは知らんけど、振動対策にはいろんな固有振動数をもった素材を組み合わせたほうが効果が高いしね!たぶん!

追記:ゴム防振には限界を感じて、ディスクふにゃふにゃシステムを構築しました。

接続図

[PC]→(システム音)→[USB/PCIなどのオーディオデバイス]→あなたの耳

(SimVibe)

5.1chオンボサウンド
↓ミニステレオtoRCA変換ケーブル
[アンプ]
↓スピーカーケーブル
[振動ユニット]

あなたの身体


まとめ
とりあえずやってみたいなら…
・SimVibeソフトウェア
・上海のトランスデューサを2個
・25Wアンプ1個
こんくらいで2振動から始めてみるといいよ。

そのうちどうせグレードアップしたくなるに決まってるので、
・トランスデューサ2個追加購入
・25Wアンプをフロント側に使用して、リア側用に25or50Wアンプを追加したChassisモード
これで完璧だ!
そもそもSimVibeはChasisモード前提のような気がする。


SUSなどのコックピット所有なら、最初から4振動Chassisモードにするべきだ!!
2015年1月15日

清く正しい本棚をDIYした

本を置くところが欲しい。
家の間取りのスペースにちょうど収まる本棚が欲しい。
当然売ってない。
オーダーすると、当然のように高額に。

・・・作るか!

ぐぐってみると、「清く正しい本棚の作り方」が超定番の参考サイトのようだ。これは良い!


構想
文庫やコミックスをなるべくたくさん収納したい。
部屋が狭くならないよう、奥行きは極力浅くしたい。
棚の段数はなるべく多く。
袴(家具によくある嵩上げ部分)は、本の保護のためにもぜひ付けたい。
なるべく低予算で!(重要)

本のサイズも調べた
少年・少女コミックスは新書サイズ 176x113mm
青年コミックスはB6サイズ 182x130mm
書籍はA5サイズ 210x149mm
ハードカバーの書籍はA5+6~7mm

設計
~奥行き~
150mmくらいあれば十分だな!
ホームセンターに行ってみると、格安DIY材のSPF材(いわゆるツーバーフォー材)の1x6が、厚さ19x幅140mmだ!これだ!
SPF材の1x3(19x63mm)も発見した。袴はこれでいこう。

~幅~
幅2222mmのスペースに入れたい。
幅2メーターオーバーの本棚は製作も運搬も難しいので、1110mm弱を2つ作成することに。
18mm厚棚板のスパンが1メーターほどになると撓みそうなので、強度確保のため真ん中に仕切り板も入れとく。
天板は気持ち長めにして、かっこよくする。

~高さ~
高さ765mmのスペースに入れたい。
小さい本を入れるとしても3段が限界。

天板 19mm
棚間隔 200mm 新書・B6
棚板 19mm
棚間隔 200mm 新書・B6
棚板 19mm
棚間隔 220mm 新書・B6・A5(A5ハードカバー約217mmもギリギリ入るサイズに!)
棚板 19mm
袴 63mm
合計 759mm

底に床キズ防止のフェルトを貼ると、クリアランスは4mmくらい。
仕切り板があるので材の厚さ誤差が問題になってくる。
220mmの仕切り板のカットは後回しにして、他のパーツを並べて実測してから220mm仕切りをカットする。
これで材厚やカット誤差の吸収もができる。

DIY本棚3☆本棚の作り方
仕切り板の組み立て方は、↑の記事が参考になった。これ頭いいな!!


~裏板~
本棚の強度は裏板で確保されている。
だけど、本棚をおくところの壁は外壁なので、結露&カビ予防のため、裏板なしで通気性確保したい。
本棚の左右は壁なので、左右に崩れることは無い。
裏板無しで組んでみて強度が不足していたら、設置後に左右壁とのクリアランスを埋めるようにウレタンゴムか何かを適当に挟んで、家自体で本棚を支えよう。

エクセルで設計。エクセルは本棚DIYのために開発されたソフトウェアだと思う。


材料
ホームセンターでなるべく歪みの少ない材を選んで、カットしてもらった。
ホムセンカットの精度はわからないけど、同じ長さの部品は重ねて切ってもらえばいい。大事なのは棚板の長さが等しいみたいな相対的精度。
さいわい、今回カット担当してくれたホムセンスタッフはぴったりサイズにカットしてくれた。

組立
一番したの袴から順番にくみ上げ。
袴を先に側板に固定しないと、設置したときグラつく。
木工ボンドもしっかり使用。
3.3mmのスリムネジ(長さ40mm)で締結。木割れも起きなかった。
仕切り板の組立てがパズルみたいでおもしろいね。

塗装
無塗装でも使えないことはないけど、木肌で本が傷つくので塗装しておく。
作りつけ家具のようにしたいので、壁と同じ白に塗装。
塗り方は清く正しいの教えのまま、下塗り+上塗り3回+仕上げ塗り。
昔バイクのタンクを塗装したときは本気で仕上げたけど、本棚は実用品なのでそこそこの仕上がりで満足。
塗装は下地が命!

完成!完璧!!

総費用
幅1106×高さ745の3段本棚2台の製作にかかったコスト
木材 5,500円
カット代@30*8 240円
スリムネジ箱入り 500円
塗料 1,000円
やすり 600円分くらい
木工パテ 700円
木工ボンド 200円
合計9,000円くらい。ひとつ4,500円か!安い!!
ヤスリやパテやボンドは余ったぜ。

みんな本棚は作るといいよマジで!
無塗装で使うと割り切れば、ボンドとネジ留めだけなので半日で完成するしな!